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 ●紫禁城(二)(北京) 秋の斜陽に照された黃色の甍は、宮城の全構圖を夢のやうに浮かび出して居る。景山の上に立つた三脚子はその雄大なる規模に稍々ポーズの中心を決めるのに迷へなきを得なかつた。 中にも魏々として聳江る大和殿の壯麗偉觀は、當年西太后が外臣と接見した虛禮の豪奢な夢を偲ばしむるに足りるものがある。 (印畫の複製を嚴禁す)//●紫禁城(二)(北京) 秋の斜陽に照された黄色の甍は、宮城の全構図を夢のやうに浮かび出して居る。景山の上に立つた三脚子はその雄大なる規模に稍々ポーズの中心を決めるのに迷へなきを得なかつた。 中にも魏々として聳江る大和殿の壮麗偉観は、当年西太后が外臣と接見した虚礼の豪奢な夢を偲ばしむるに足りるものがある。 (印画の複製を厳禁す)

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