atoingashu001
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●興安嶺の落葉松(北満) 零下四十度の寒さ、シャッターはもう利かない、雪は銀粉の如く大氣の中にちら(ちら)と降る中を、脚を沒する積雪を踏みつけて登つた、山中の樹上に體を括りつけて撮したのは此寫眞だ。お蔭で右手の指四本はトウ(トウ)凍傷にかゝつて了つた。 (印畫の複製はお斷りします)//●興安嶺の落葉松(北満) 零下四十度の寒さ、シャッターはもう利かない、雪は銀粉の如く大気の中にちら(ちら)と降る中を、脚を没する積雪を踏みつけて登つた、山中の樹上に体を括りつけて撮したのは此写真だ。お蔭で右手の指四本はトウ(トウ)凍傷にかゝつて了つた。 (印画の複製はお断りします)
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