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●舞踊天女(山西省雲岡)中央第二窟の大佛の奥龕を圍んだ突壁に彫刻された等身大の舞踊の群像は、下手な修理のために甚しく原型の價値を傷けて居るかの感があるが、その假面を落させると優秀なる昔の面影を表現させる。まる(まる)と肥つたいかにも淸浄の處女らしい容貌體格をした十体の女像は踊るが如く輕やかに右に左に立つて居る。尊敬よりも寧ろ愛情を起させる程の感銘を與ふるものである。背光に希臘神メルキユウルの羽を着けて居るのも特殊なものであるが服装は北魏佛の特長である裳をX形に交叉して居る。(印畫の複製を嚴禁す)//●舞踊天女(山西省雲岡)中央第二窟の大仏の奥龕を囲んだ突壁に彫刻された等身大の舞踊の群像は、下手な修理のために甚しく原型の価値を傷けて居るかの感があるが、その仮面を落させると優秀なる昔の面影を表現させる。まる(まる)と肥つたいかにも清浄の処女らしい容貌体格をした十体の女像は踊るが如く軽やかに右に左に立つて居る。尊敬よりも寧ろ愛情を起させる程の感銘を与ふるものである。背光に希臘神メルキユウルの羽を着けて居るのも特殊なものであるが服装は北魏仏の特長である裳をX形に交叉して居る。(印画の複製を厳禁す)

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