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●西方窟全景 二(山西省雲岡)沙岩の丘陵がうね(うね)と連なつて幾百千の石窟の中に藝術と信仰の永遠の光をとどめた雲岡の風光は今は閑寂の裡に懷古的感激を訪ねるものに與へずには措かぬ。木下杢太郎氏は此の地方の風景を敍して「全く朗かなる代赭色の砂岩層を主調とし田園も家も壁も皆そのニユアンスで、唯少しの綠が釉藥として懸つて居るだけである。「素燒の村」とも「桂興釉の田園」とも稱すべく全村を擧つて大陶器たるかの感を抱かせる」と言つて居る。(印畫の複製を嚴禁す)//●西方窟全景 二(山西省雲岡)沙岩の丘陵がうね(うね)と連なつて幾百千の石窟の中に芸術と信仰の永遠の光をとどめた雲岡の風光は今は閑寂の裡に懐古的感激を訪ねるものに与へずには措かぬ。木下杢太郎氏は此の地方の風景を叙して「全く朗かなる代赭色の砂岩層を主調とし田園も家も壁も皆そのニユアンスで、唯少しの緑が釉薬として懸つて居るだけである。「素焼の村」とも「桂興釉の田園」とも称すべく全村を挙つて大陶器たるかの感を抱かせる」と言つて居る。(印画の複製を厳禁す)

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