atoingashu002
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●禮讃の女像(山西省雲岡)大同石窟の中に吾々の感ずる驚異は、その彫刻の作意がすべて人間味の旺溢して居ることである。從つて釋迦といはず菩薩といはず如來、天人その他のものが如何にその表現が生命の力に滿ちて居るかは、一度あの靈巖の洞窟に這入つて見出さるゝ累々たる群像の世界に呼吸のつまるを覺ゆることに依つても知られる。中央第三窟後室の前壁に浮彫された佛禮讃の女像は殆んと裸形に近い羅衣をまとふて跪坐合掌の處女の如き姿態は、如何にも自由奔放なる鑿の痕を止めて、見るものをしてある一種の艷めかしさの美に打たしめる。(印畫の複製を嚴禁す)//●礼讃の女像(山西省雲岡)大同石窟の中に吾々の感ずる驚異は、その彫刻の作意がすべて人間味の旺溢して居ることである。従つて釈迦といはず菩薩といはず如来、天人その他のものが如何にその表現が生命の力に満ちて居るかは、一度あの霊巌の洞窟に這入つて見出さるゝ累々たる群像の世界に呼吸のつまるを覚ゆることに依つても知られる。中央第三窟後室の前壁に浮彫された仏礼讃の女像は殆んと裸形に近い羅衣をまとふて跪坐合掌の処女の如き姿態は、如何にも自由奔放なる鑿の痕を止めて、見るものをしてある一種の艶めかしさの美に打たしめる。(印画の複製を厳禁す)

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