atoingashu002
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●摩利海の脚を支ふる靑鬼(居庸關)摩利海は和名所謂多聞天にして梵名Vaisravanaで毘沙門天とも稱して居る。北方の守護神で寫眞には見江ないが左に寳塔を捧げ右に金剛杖を持して居るのが普通の形である。その武装したる右脚を支へたる右腕に蛇をまきつけた鬼神の形相は如何にも物凄い。蛇を握れる手、顔面の筋肉の力に滿てる表現の樣子は傑出の作たるに恥ぢぬ。(印畫の複製を嚴禁す)//●摩利海の脚を支ふる青鬼(居庸関)摩利海は和名所謂多聞天にして梵名Vaisravanaで毘沙門天とも称して居る。北方の守護神で写真には見江ないが左に宝塔を捧げ右に金剛杖を持して居るのが普通の形である。その武装したる右脚を支へたる右腕に蛇をまきつけた鬼神の形相は如何にも物凄い。蛇を握れる手、顔面の筋肉の力に満てる表現の様子は傑出の作たるに恥ぢぬ。(印画の複製を厳禁す)

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