atoingashu002
182/186

●石■(石の右に曹)屯(二)老虎灘の丘にしづ心なく散る惜春の頃には、石■(石の右に曹)屯の村は已に夏の海にかこまれて磯の香は高い。海に匐ひえでたる千々岩の肌がさしひく潮に洗はれて波の靑さに染めかぬる風ぜいも好い。一竿の垂綸に水中の生命の戯れを日ねもす樂しむのも之れからの光景である。(印畫の複製を嚴禁す)//●石■(石の右に曹)屯(二)老虎灘の丘にしづ心なく散る惜春の頃には、石■(石の右に曹)屯の村は已に夏の海にかこまれて磯の香は高い。海に匐ひえでたる千々岩の肌がさしひく潮に洗はれて波の青さに染めかぬる風ぜいも好い。一竿の垂綸に水中の生命の戯れを日ねもす楽しむのも之れからの光景である。(印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 182

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です