atoingashu002
22/186

●釋迦説法(山西省雲岡)東方第四窟東南壁に深く穿たれたる龕の中に納められたる座像の大佛は作品としては决して優秀なものではない。併し此の佛像は外の諸窟のものと趣を異にし表現は纎細であり且つ氣分は著しく支那化して居る。而して此の巨大なる佛像の下方巧みなる忍冬模樣の臺椽を境に釋迦一代の畫傳がレリーフとなつて描かれて居る。此の畫傳は健陀羅系統のもので後宮歡樂圖の作意がバツカス思想の傳流して居る處に希臘藝術とも契合するものとして北魏美術の特長を高唱されるものである。(印畫の複製を嚴禁す)//●釈迦説法(山西省雲岡)東方第四窟東南壁に深く穿たれたる龕の中に納められたる座像の大仏は作品としては决して優秀なものではない。併し此の仏像は外の諸窟のものと趣を異にし表現は纎細であり且つ気分は著しく支那化して居る。而して此の巨大なる仏像の下方巧みなる忍冬模様の台椽を境に釈迦一代の画伝がレリーフとなつて描かれて居る。此の画伝は健陀羅系統のもので後宮歓楽図の作意がバツカス思想の伝流して居る処に希臘芸術とも契合するものとして北魏美術の特長を高唱されるものである。(印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 22

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です