atoingashu002
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●六朝佛の典型(山西省雲岡)六朝佛の典型として西方第二窟に見出さるゝ此の像の莊嚴なる面相[すがた]は一千數百年前の敬虔な信仰に燃ゆる作者のヴエジヨンを今になほ偲ばしめる。廣い額を支ふる美しい柳眉は正しい鼻梁の垂直線の上端に輕い圓弧を描いて、その下には端正そのものゝ如き兩眼が安らかに閉ぢられる。口元の窪みに湛江られたる無限の愛の泉はふくよかなる兩頰に圍まれて、唇の下にほのかなる溝を作つた處に北魏佛の特長を表はして居る。「永遠の女性」を象徵した作として渇仰に價する。(印畫の複製を嚴禁す)//●六朝仏の典型(山西省雲岡)六朝仏の典型として西方第二窟に見出さるゝ此の像の荘厳なる面相[すがた]は一千数百年前の敬虔な信仰に燃ゆる作者のヴエジヨンを今になほ偲ばしめる。広い額を支ふる美しい柳眉は正しい鼻梁の垂直線の上端に軽い円弧を描いて、その下には端正そのものゝ如き両眼が安らかに閉ぢられる。口元の窪みに湛江られたる無限の愛の泉はふくよかなる両頬に囲まれて、唇の下にほのかなる溝を作つた処に北魏仏の特長を表はして居る。「永遠の女性」を象徴した作として渇仰に価する。(印画の複製を厳禁す)

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