atoingashu002
44/186

●竹林(杭州) 西湖から約十二哩、五雲山の西に當つて竹林をもて圍まれた雲棲寺の境内は幽邃と云はうか閑寂と云はうか太古のやうな趣である。陽の光は竹の葉に碎かれて林間の光景は明暗の斑點に依つえ異樣にくま取られる一徑の甃を傳へて自然に導かるゝ所に雲棲寺の本堂がある、朴々と響き來る木魚の音は己に禪定三昧の醍醐味である。(印畫の複製を嚴禁す)//●竹林(杭州) 西湖から約十二哩、五雲山の西に当つて竹林をもて囲まれた雲棲寺の境内は幽邃と云はうか閑寂と云はうか太古のやうな趣である。陽の光は竹の葉に砕かれて林間の光景は明暗の斑点に依つえ異様にくま取られる一径の甃を伝へて自然に導かるゝ所に雲棲寺の本堂がある、朴々と響き来る木魚の音は己に禅定三昧の醍醐味である。(印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 44

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です