atoingashu002
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●黃牛峽雨の宜昌峽を過ぎて遙か彼方に夏雲の如き白色の險崖の連れるを望むは黃牛山である。山下稍々平地あり民船の牽繩地にして、竹條を製造販賣する家が多い。此の附近峽に灘あり、急流旋回して極めて船航に惱まされる。南岸に黃陵廟があつて孔明の碑を藏すといふが、無風流な駐屯軍が居つて拒むので見ることが出來なかつた。(印畫の複製を嚴禁す)//●黄牛峡雨の宜昌峡を過ぎて遥か彼方に夏雲の如き白色の険崖の連れるを望むは黄牛山である。山下稍々平地あり民船の牽縄地にして、竹条を製造販売する家が多い。此の附近峡に灘あり、急流旋回して極めて船航に悩まされる。南岸に黄陵廟があつて孔明の碑を蔵すといふが、無風流な駐屯軍が居つて拒むので見ることが出来なかつた。(印画の複製を厳禁す)

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