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●香溪の情致(三峽) 諸葛亮が兵書を藏したと傳へらるゝ兵書峽を過ぎると、北岸に當つて碧玉の如く澄んだ水を長江に送る香溪がある。此溪谷に王昭君の生れた明妃村が淋しく眠る。漢宮三千の美妃の中から胡國に人身御供として遣られた昭君の遺蹟は後世詩人絶好の題目である。李拔の詩に「明妃鐘秀地、溪水尚流香、琵琶懷恨遠、靑塚結愁長」の句がある。(印畫の複製を嚴禁す)//●香渓の情致(三峡) 諸葛亮が兵書を蔵したと伝へらるゝ兵書峡を過ぎると、北岸に当つて碧玉の如く澄んだ水を長江に送る香渓がある。此渓谷に王昭君の生れた明妃村が淋しく眠る。漢宮三千の美妃の中から胡国に人身御供として遣られた昭君の遺蹟は後世詩人絶好の題目である。李抜の詩に「明妃鐘秀地、渓水尚流香、琵琶懐恨遠、青塚結愁長」の句がある。(印画の複製を厳禁す)

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