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●民船の假泊(三峽) 長江の上り下りは民船では半歳の月日を費す、櫛風沐雨、三峽六十三灘の激浪を板子一枚で乘り切る船人達の荒肝は夔州女の惚れ所だ。「白帝城頭日向西、唱到竹枝聲咽處」白居易の句は彼等がせめてもの慰めである。かくて民船は通航のところ(どころ)に假泊處を設けて一ト息づゝを容れて行く。而して彼等は大地を踏み土の香を吸ふ。(印畫の複製を嚴禁す)//●民船の仮泊(三峡) 長江の上り下りは民船では半歳の月日を費す、櫛風沐雨、三峡六十三灘の激浪を板子一枚で乗り切る船人達の荒肝は夔州女の惚れ所だ。「白帝城頭日向西、唱到竹枝声咽処」白居易の句は彼等がせめてもの慰めである。かくて民船は通航のところ(どころ)に仮泊処を設けて一ト息づゝを容れて行く。而して彼等は大地を踏み土の香を吸ふ。(印画の複製を厳禁す)

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