atoingashu002
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●もの凄き崆舲峽(三峽) 山愈々迫り水いよ(いよ)深く、江流まさに極まるが如くに見江て、上流尚ほ數千哩を餘す長江は實に偉大なりといはねばならぬ。 激湍奔騰して水勢雷の響を傳ふるものは崆舲峽である。船一ト度峽中に入れば兩岸の山景走馬燈の如く廻展して、船停つて山走るの感がある。民船こゝに差しかゝれば危險を避くるがために積荷を卸して舟行するのが常だ。(印畫の複製を嚴禁す)//●もの凄き崆舲峡(三峡) 山愈々迫り水いよ(いよ)深く、江流まさに極まるが如くに見江て、上流尚ほ数千哩を余す長江は実に偉大なりといはねばならぬ。 激湍奔騰して水勢雷の響を伝ふるものは崆舲峡である。船一ト度峡中に入れば両岸の山景走馬灯の如く廻展して、船停つて山走るの感がある。民船こゝに差しかゝれば危険を避くるがために積荷を卸して舟行するのが常だ。(印画の複製を厳禁す)

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