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●重慶の碼頭(四川省)山近き崖ふちに築かれた重慶の縣城は幾百級の石段に依つて漸く河岸の碼頭に達する。不自然にはみ出した城外の家屋は寸土尺地をも惜んで丸太の樓屋、アンペラの堀立小屋を建て連ねて、支那一流の穢雜、喧騒の中に開港場氣を漂はす。上り下りの民船は長江一筋を生命の稼ぎ場として、重慶を中心に物資の交易をするのだ。(印畫の複製を嚴禁す)//●重慶の碼頭(四川省)山近き崖ふちに築かれた重慶の県城は幾百級の石段に依つて漸く河岸の碼頭に達する。不自然にはみ出した城外の家屋は寸土尺地をも惜んで丸太の楼屋、アンペラの堀立小屋を建て連ねて、支那一流の穢雑、喧騒の中に開港場気を漂はす。上り下りの民船は長江一筋を生命の稼ぎ場として、重慶を中心に物資の交易をするのだ。(印画の複製を厳禁す)

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