atoingashu003
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 ●白芥子の花(雲南省城) 金馬、碧鷄の翠岱につゝまれた雲南の春は四方に棚曳く朝霞の中に桃の花散る情景を見るであろう。やがて郊外に白芥子の花咲き出づる頃は夏の近きが知られる。野路に徘徊する水牛の背に戯れ遊ぶ白鷺の姿もだれか初夏の光景に非ずといふや。かくて夕暮の部落には蛙の聲がなつかしまれる。 (印畫の複製を嚴禁す)//●白芥子の花(雲南省城) 金馬、碧鶏の翠岱につゝまれた雲南の春は四方に棚曳く朝霞の中に桃の花散る情景を見るであろう。やがて郊外に白芥子の花咲き出づる頃は夏の近きが知られる。野路に徘徊する水牛の背に戯れ遊ぶ白鷺の姿もだれか初夏の光景に非ずといふや。かくて夕暮の部落には蛙の声がなつかしまれる。 (印画の複製を厳禁す)

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