atoingashu003
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 ●鹽たく家(雲南省) ねむの花がうす桃色に咲きほこる崖ばたの家には、山から引く筧を傳ふて山鹽の水が斷江ず導かれる。屋後に山と積まれた焚柴は謂ふまでもなく製鹽のための燃料である。靑い煙に薄かすむ山隘の製鹽所の光景は雲南ならでは見られぬ情景の一つであるが、藻汐たく漁女ならぬ雲南の山人らはかくて岩鹽に依つて生活するのだ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●塩たく家(雲南省) ねむの花がうす桃色に咲きほこる崖ばたの家には、山から引く筧を伝ふて山塩の水が断江ず導かれる。屋後に山と積まれた焚柴は謂ふまでもなく製塩のための燃料である。青い煙に薄かすむ山隘の製塩所の光景は雲南ならでは見られぬ情景の一つであるが、藻汐たく漁女ならぬ雲南の山人らはかくて岩塩に依つて生活するのだ。 (印画の複製を厳禁す)

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