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 ●大道易斷(朝鮮) 街頭の哲學者賣卜先生は、町の■(石に甫)石の上に陣取つて恭しく李朝傳來の粗髯をすごいて居る。冠帽と喪(下が衣)帽の菅笠と中折帽とは各時代思想を表示するかのやうに陰陽五行の虎の巻に眼を集めて己が運命を地上に占つて居る。背景の建物や町の景色は近代的な丈け、白衣の鮮人とは別々の方面に歩いて居る心地がする。 (印畫の複製を嚴禁す)//●大道易断(朝鮮) 街頭の哲学者売卜先生は、町の舗石の上に陣取つて恭しく李朝伝来の粗髯をすごいて居る。冠帽と喪帽の菅笠と中折帽とは各時代思想を表示するかのやうに陰陽五行の虎の巻に眼を集めて己が運命を地上に占つて居る。背景の建物や町の景色は近代的な丈け、白衣の鮮人とは別々の方面に歩いて居る心地がする。 (印画の複製を厳禁す)

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