atoingashu003
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 ●山路ゆく雲水(山西省五台山) 高嶺を包める曉霧は朝の光のさし上るにつれて、峰巒の姿態を刻々に變化す。麓の宿坊から登り來れる二人の雲水は六根淸淨の金剛杖をたよりに南台の奥の院さして歩を運ぶ。山の精の如き二つの靈魂は廓寥たる秋霜の山路を默々として辿り行く。 (印畫の複製を嚴禁す)//●山路ゆく雲水(山西省五台山) 高嶺を包める暁霧は朝の光のさし上るにつれて、峰巒の姿態を刻々に変化す。麓の宿坊から登り来れる二人の雲水は六根清浄の金剛杖をたよりに南台の奥の院さして歩を運ぶ。山の精の如き二つの霊魂は廓寥たる秋霜の山路を黙々として辿り行く。 (印画の複製を厳禁す)

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