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 ●お噺の世界へ(山西省) 土窟は總て橫穴式で大抵は二室位に仕切られる。障子窓にさした日の光は黃土の壁をほのかに明るくして室内の空氣は永遠の平和と安らかさとを與へて。飽までも靜寂の感觸である。 壁の眞中に無雜作に四角の穴を穿てるは神を祭る棚で、簾の垂れたる戸口から外をのぞく二人の兒達の姿もお噺の國の感じだ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●お噺の世界へ(山西省) 土窟は総て横穴式で大抵は二室位に仕切られる。障子窓にさした日の光は黄土の壁をほのかに明るくして室内の空気は永遠の平和と安らかさとを与へて。飽までも静寂の感触である。 壁の真中に無雑作に四角の穴を穿てるは神を祭る棚で、簾の垂れたる戸口から外をのぞく二人の児達の姿もお噺の国の感じだ。 (印画の複製を厳禁す)

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