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●五原平原(綏遠省) 五原平原は南に黃河の流域を控へ、北は蜿蜓數百里に渉る烏拉山脈を屏風の如く引き廻はした自然の沃野で、嘗つて綏遠督軍馬福祥が裁兵を使用して五原の曠野を開墾すれば二十万の壯丁を容るるに足ると建言した豊饒地である。 水渠は明代すでに黄河の水を引いて灌漑に利用した農耕用の水路で、東西一百支里の間、大小の水渠は縦横に掘鑿されて現に殘つて居る。此の地方栗、麥を以て主産物とする。 (印畫の複製を嚴禁す)//●五原平原(綏遠省) 五原平原は南に黄河の流域を控へ、北は蜿蜓数百里に渉る烏拉山脈を屏風の如く引き廻はした自然の沃野で、嘗つて綏遠督軍馬福祥が裁兵を使用して五原の昿野を開墾すれば二十万の壮丁を容るるに足ると建言した豊饒地である。 水渠は明代すでに黄河の水を引いて潅漑に利用した農耕用の水路で、東西一百支里の間、大小の水渠は縦横に掘鑿されて現に残つて居る。此の地方栗、麦を以て主産物とする。 (印画の複製を厳禁す)

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