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●殖民都市(綏遠省・五原) 五原城は古い塞外の要鎭である。南門郊外三支里に隆興長の商業地區があつて、五原平原に産出する雜穀の集散地として可なりの殷盛を見せて居る。十數年唯一戸の油房隆興長が忽然として出現した以來、漸次に植民の數が增加して今は一万の人口を有する都邑にまで發達したところの支那の典型的植民都市である。その名も最初の油房名をそのまゝ附けたる處に支那の自然さと無頓着さがある。交通機關としては包頭からの毎日自働車の便がある。 (印畫の複製を嚴禁す)//●殖民都市(綏遠省・五原) 五原城は古い塞外の要鎮である。南門郊外三支里に隆興長の商業地区があつて、五原平原に産出する雑穀の集散地として可なりの殷盛を見せて居る。十数年唯一戸の油房隆興長が忽然として出現した以来、漸次に植民の数が増加して今は一万の人口を有する都邑にまで発達したところの支那の典型的植民都市である。その名も最初の油房名をそのまゝ附けたる処に支那の自然さと無頓着さがある。交通機関としては包頭からの毎日自働車の便がある。 (印画の複製を厳禁す)

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