atoingashu004
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●五當召のラマ寺(綏遠省) 包頭の東北九十支里、陰山々脈の彼方に五當召のラマ寺が在る。寺名を廣覺寺を稱して淸朝が蒙古懷柔のために建立したもの、堂塔伽藍の規模すべて西藏拉薩の本山に則り、佛殿精舍七十餘棟の白堊宮が、山隘の寂光に展開されたところ確かに偉觀である。 包頭で此の聖地の噂を耳にしたカメラ氏は高原の初冬既に霜雪を見る頃、敢江て陰山越江の大冒險を試み無人の山中陰慘なる一夜を破れ小屋にて明かして撮影したのが此の収獲である。 (印畫の複製を嚴禁す)//●五当召のラマ寺(綏遠省) 包頭の東北九十支里、陰山々脈の彼方に五当召のラマ寺が在る。寺名を広覚寺を称して清朝が蒙古懐柔のために建立したもの、堂塔伽藍の規模すべて西蔵拉薩の本山に則り、仏殿精舎七十余棟の白堊宮が、山隘の寂光に展開されたところ確かに偉観である。 包頭で此の聖地の噂を耳にしたカメラ氏は高原の初冬既に霜雪を見る頃、敢江て陰山越江の大冒険を試み無人の山中陰惨なる一夜を破れ小屋にて明かして撮影したのが此の収獲である。 (印画の複製を厳禁す)

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