atoingashu004
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●念經堂(綏遠省五当當召) 喇嘛敎には紅禪と黃禪の二種類がある。五當召のラマ廟は紅禪に屬して拉薩の本流を汲むものである。念經堂はラマ朝夕の道場で百万遍の念經稱名を修しなければ眞の一人前の喇嘛僧にはなれない。堂内異形怪奇の壁畫を以て飾られ。立列ぶ柱や天井には赤と靑との曼荼羅を吊して異樣の空氣が漂ふ。銅鑼と鐘と太鼓の音に和して哮江るやうな讀經の聲を聞くものは此の世ながらにして寂滅の世界を思はするものがある。 (印畫の複製を嚴禁す)//●念経堂(綏遠省五当召) 喇嘛教には紅禅と黄禅の二種類がある。五当召のラマ廟は紅禅に属して拉薩の本流を汲むものである。念経堂はラマ朝夕の道場で百万遍の念経称名を修しなければ真の一人前の喇嘛僧にはなれない。堂内異形怪奇の壁画を以て飾られ。立列ぶ柱や天井には赤と青との曼荼羅を吊して異様の空気が漂ふ。銅鑼と鐘と太鼓の音に和して哮江るやうな読経の声を聞くものは此の世ながらにして寂滅の世界を思はするものがある。 (印画の複製を厳禁す)

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