atoingashu004
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●座禪僧 文字の國支那では大きな巖石とさへ見れば兎角有難い文句を彫りたがる。之れはまた修行僧の好奇から斷崖に座禪して、鈴を鳴らし乍ら念佛三昧の姿も、普陀でなくてはみられぬ圖である。岩の下には大きな笟を置いて募化香金、随綠樂助など書いて居るのも、座してばかりでは食へない僧行の悲哀である。 (印畫の複製を嚴禁す)//●座禅僧 文字の国支那では大きな巌石とさへ見れば兎角有難い文句を彫りたがる。之れはまた修行僧の好奇から断崖に座禅して、鈴を鳴らし乍ら念仏三昧の姿も、普陀でなくてはみられぬ図である。岩の下には大きな笟を置いて募化香金、随緑楽助など書いて居るのも、座してばかりでは食へない僧行の悲哀である。 (印画の複製を厳禁す)

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