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●秦淮(南京) 往昔秦の始皇が穿鑿して淮水を通じた運河である。兩岸は千數百年以來柳暗花明の巷として知られ、秦淮の商女が後庭の歌を唱し桃葉の曲を彈じて畫舫の風流を味はぬものは江寧南京を語る資格なしと謂はれたのも古い話ではない。今は首都が南京に移つてから住宅難に苦んだ市民は畫舫を賃借して住居するに至つて此の風は廢れた。 (印畫の複製を嚴禁す)//●秦淮(南京) 往昔秦の始皇が穿鑿して淮水を通じた運河である。両岸は千数百年以来柳暗花明の巷として知られ、秦淮の商女が後庭の歌を唱し桃葉の曲を弾じて画舫の風流を味はぬものは江寧南京を語る資格なしと謂はれたのも古い話ではない。今は首都が南京に移つてから住宅難に苦んだ市民は画舫を賃借して住居するに至つて此の風は廃れた。 (印画の複製を厳禁す)

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