atoingashu005
116/186

●捕鯨船の司令塔(南滿・長山列島) 捕鯨船の檣上に設けられた司令塔には、幾十年潮風に錬へ上げられたやうな船長の偉かつい姿が、爽壯として白波を蹴つて立つ。彼の視線は遠く水平線の彼方にその獲ものの所在を見極めなければ止まない。巨鯨の潮吹く姿を見出した瞬間の彼の緊張さを見よ!司令塔からの命令の一下に動く砲手は大抵ノルウエー人だ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●捕鯨船の司令塔(南満・長山列島) 捕鯨船の檣上に設けられた司令塔には、幾十年潮風に錬へ上げられたやうな船長の偉かつい姿が、爽壮として白波を蹴つて立つ。彼の視線は遠く水平線の彼方にその獲ものの所在を見極めなければ止まない。巨鯨の潮吹く姿を見出した瞬間の彼の緊張さを見よ!司令塔からの命令の一下に動く砲手は大抵ノルウエー人だ。 (印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 116

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です