atoingashu006
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●四平街の附屬地 四平街は滿鐵線から分れ、四洮線によつて東部蒙古に到る接續地で、滿鐵線へ吸収される物資と、滿洲から蒙古へ致される貨物とが、皆この地で連絡する。淸朝時代にはこの地も狩獵地であつたが、鐵道の開設と共に今日の盛をなすに至つた。市街は附屬地と支那街とに分れ、附屬地は規則正しい街衢をなし、驛前の大街には圓形の大廣場があり、西端には瀟洒な公園がある。支那街には特產商が多く、潑溂たる市勢を示してゐたが、時局の影響は蓋し止むを得ぬ。 (印畫の複製を嚴禁す) //●四平街の附属地 四平街は満鉄線から分れ、四洮線によつて東部蒙古に到る接続地で、満鉄線へ吸収される物資と、満洲から蒙古へ致される貨物とが、皆この地で連絡する。清朝時代にはこの地も狩猟地であつたが、鉄道の開設と共に今日の盛をなすに至つた。市街は附属地と支那街とに分れ、附属地は規則正しい街衢をなし、駅前の大街には円形の大広場があり、西端には瀟洒な公園がある。支那街には特産商が多く、潑溂たる市勢を示してゐたが、時局の影響は蓋し止むを得ぬ。 (印画の複製を厳禁す)

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