atoingashu006
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◉元寶 (北京) 南支那では、正月に『粘糕』を神に供へて食べる。音が『年髙』に通しるので緣起を祝ふ。これは江蘇地方に用ひるもので、元寶形の粘糕を串にさし、その周圍を花で飾つて包み、中央に紙製の仙人を配してある。利殖、豐饒、子孫繁榮に因んだ吉祥の偶意を表はしたもので、元寶の形が何に象られてあるか想像に難くない、日本の『おほど餅』などに比べて面白い對照だ。 (印畫の複製を嚴禁す)//◉元宝 (北京) 南支那では、正月に『粘糕』を神に供へて食べる。音が『年髙《年高》』に通しるので縁起を祝ふ。これは江蘇地方に用ひるもので、元宝形の粘糕を串にさし、その周囲を花で飾つて包み、中央に紙製の仙人を配してある。利殖、豊饒、子孫繁栄に因んだ吉祥の偶意を表はしたもので、元宝の形が何に象られてあるか想像に難くない、日本の『おほど餅』などに比べて面白い対照だ。 (印画の複製を厳禁す)

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