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●草原の放牧(熱河省白塔子附近) 興安嶺の嶺西は一帶の砂丘で、草原は尠ないが、嶺東にはこうした草原が多く、家畜の放牧には最も遠した地だ。未明に一部落の家畜全部を引連れて出て共同放牧をやる。あちらこちらに廻はつて日暮に歸る。家畜も馴れたもので、部落に入ると自ら我家に歸り、誤つて他に紛れ込むなどは決してない。然かも數百頭の家畜を、一人の子供か老人か鞭一本で指揮する。その技術の鮮かさには驚ろかされる。 (印畫の複製を嚴禁す)//●草原の放牧(熱河省白塔子附近) 興安嶺の嶺西は一帯の砂丘で、草原は尠ないが、嶺東にはこうした草原が多く、家畜の放牧には最も遠した地だ。未明に一部落の家畜全部を引連れて出て共同放牧をやる。あちらこちらに廻はつて日暮に帰る。家畜も馴れたもので、部落に入ると自ら我家に帰り、誤つて他に紛れ込むなどは決してない。然かも数百頭の家畜を、一人の子供か老人か鞭一本で指揮する。その技術の鮮かさには驚ろかされる。 (印画の複製を厳禁す)

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