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●興安嶺の頂上（察哈爾省）　熱河省と察哈爾省との境を成す興安嶺は、黑龍江が北へ大灣曲をなす頂點附近に起り、東北から西南に延びて、凸面を東南に向けた弧狀をなし、その延長は一五〇〇粁に達し、高さは熱河省の北邊、蘇科魯山嶺に在ては海抜二一〇〇米を示してゐるが、多くは一〇〇〇乃至一六〇〇米を普通とする。嶺の西椽は傾斜極めて緩やかで、平原との高差は僅かだが、東椽は急斜して斷崖をなすのが特徵となつてゐる。圖は東浩濟特から頂上を越すところ。　（印畫の複製を嚴禁す）／／●興安嶺の頂上（察哈爾省）　熱河省と察哈爾省との境を成す興安嶺は、黒竜江《黒龍江》が北へ大湾曲をなす頂点附近に起り、東北から西南に延びて、凸面を東南に向けた弧状をなし、その延長は一五〇〇粁に達し、高さは熱河省の北辺、蘇科魯山嶺に在ては海抜二一〇〇米を示してゐるが、多くは一〇〇〇乃至一六〇〇米を普通とする。嶺の西椽は傾斜極めて緩やかで、平原との高差は僅かだが、東椽は急斜して断崖をなすのが特徴となつてゐる。図は東浩済特から頂上を越すところ。　（印画の複製を厳禁す）

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