atoingashu006
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●明媚の水鄕(金福線) 貔子窩灣の西端突角に巖窟がある。そこに貔子が棲んでゐた。貔子窩の名はそれに因んだものだと傳へてゐる。灣內に沈積する泥土は、潮流の關係からこの突角が境となつて、その西方の海岸は小砂利と白砂で包まれた長汀をなし、水淸く海水浴に適する明媚の水鄕は、彼の泥海と比較するので一層美しさを感じさせる。雲泥の差とはこのことだ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●明媚の水郷(金福線) 貔子窩湾の西端突角に岩窟がある。そこに貔子が棲んでゐた。貔子窩の名はそれに因んだものだと伝へてゐる。湾内に沈積する泥土は、潮流の関係からこの突角が境となつて、その西方の海岸は小砂利と白砂で包まれた長汀をなし、水清く海水浴に適する明媚の水郷は、彼の泥海と比較するので一層美しさを感じさせる。雲泥の差とはこのことだ。 (印画の複製を厳禁す)

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