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●蛟河の淸境(瓜茄附近) 吉敦線の一驛蛟河の街から松花江の支流蛟河に沿ふて、下ること百支里の地に瓜茄の部落がある。こゝは雜穀の集散地で、蛟河吉林間唯一の船つき場。吉林から蛟河方面に雜貨その他の荷を輸送した空船は、必ずこゝで雜穀を歸り荷として積む。北滿の平野を流れる蛟河、朝霧こめた夏の瓜茄は幽閑な潤ひのある淸境だ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●蛟河の清境(瓜茄附近) 吉敦線の一駅蛟河の街から松花江の支流蛟河に沿ふて、下ること百支里の地に瓜茄の部落がある。こゝは雑穀の集散地で、蛟河吉林間唯一の船つき場。吉林から蛟河方面に雑貨その他の荷を輸送した空船は、必ずこゝで雑穀を帰り荷として積む。北満の平野を流れる蛟河、朝霧こめた夏の瓜茄は幽閑な潤ひのある清境だ。 (印画の複製を厳禁す)

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