atoingashu006
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●靑年の喇嘛僧(察哈爾貝子廟)蒙古では長男を除いた次男以下は、七歳にして必ず喇嘛寺に入り、僧侶となることが義務であり、また名誉となつてゐて、中には傷々し氣な幼僧もある。朝夕幼僧、壯僧、老僧の讀經の聲は立派な大コーラスだ。中には人間離れのした怪聲のバスもある。これは法服をつけ、手に雞冠帽を持つた正裝の喇嘛僧。その逞しき骨格、思慮深き相貌、實に立派な靑年だ。これを去勢的な喇嘛生活から實社會に導いて、新天地に活動させてやつたらどうだらう。 (印畫の複製を嚴禁す)//●青年の喇嘛僧(察哈爾貝子廟)蒙古では長男を除いた次男以下は、七歳にして必ず喇嘛寺に入り、僧侶となることが義務であり、また名誉となつてゐて、中には傷々し気な幼僧もある。朝夕幼僧、壮僧、老僧の読経の声は立派な大コーラスだ。中には人間離れのした怪声のバスもある。これは法服をつけ、手に雞冠帽を持つた正装の喇嘛僧。その逞しき骨格、思慮深き相貌、実に立派な青年だ。これを去勢的な喇嘛生活から実社会に導いて、新天地に活動させてやつたらどうだらう。 (印画の複製を厳禁す)

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