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●勝景に富む細河溪谷(連山關の盤龍山から) 安奉線は、長白山系の分嶂を斷つ橫谷を縫つてゐる。その橫谷は分水嶺たる祁家堡として、草河は南に流れて鴨綠江に注ぎ、細河は北に流れて太子河に合す。細河の沿岸は奇岩、老松、碧潭に富み、綠山碧水の關は耶馬溪の勝景を偲ばせる。春は野生の福壽草、芍藥、ライラツク或は鬼躑躅、梨、杏など萬花咲き亂れ、秋は葛紅葉に一段と風情を添へる。變化なき黄土の平野からこの地に入ると、全く仙境の感がある。 (印畫の複製を嚴禁す) //●勝景に富む細河渓谷(連山関の盤竜山から) 安奉線は、長白山系の分嶂を断つ横谷を縫つてゐる。その横谷は分水嶺たる祁家堡として、草河は南に流れて鴨緑江に注ぎ、細河は北に流れて太子河に合す。細河の沿岸は奇岩、老松、碧潭に富み、緑山碧水の関は耶馬渓の勝景を偲ばせる。春は野生の福寿草、芍薬、ライラツク或は鬼躑躅、梨、杏など万花咲き乱れ、秋は葛紅葉に一段と風情を添へる。変化なき黄土の平野からこの地に入ると、全く仙境の感がある。 (印画の複製を厳禁す)

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