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●沙河鎭の支那街(安東縣) 沙河鎭は安東の舊市街で、線路の西方五道溝に延び、古い大商店多く殷盛の地だ。然し裏通りには狭まくるしく建てこめた貧民窟もある。昔は人煙稀れな地であつたが、同治年間に山東、遼陽の漁農者が移住して一部落をなし、光緒二年に安東衙門が置かれ、材木取引が盛となつて、大弧山、大東溝の繁榮を奪ひ、今日の盛を致した。今は安東縣となつてゐるが、それは俗稱だ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●沙河鎮の支那街(安東県) 沙河鎮は安東の旧市街で、線路の西方五道溝に延び、古い大商店多く殷盛の地だ。然し裏通りには狭まくるしく建てこめた貧民窟もある。昔は人煙稀れな地であつたが、同治年間に山東、遼陽の漁農者が移住して一部落をなし、光緒二年に安東衙門が置かれ、材木取引が盛となつて、大弧山、大東溝の繁栄を奪ひ、今日の盛を致した。今は安東県となつてゐるが、それは俗称だ。 (印画の複製を厳禁す)

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