atoingashu007
154/186

●哈爾濱停車場 (哈爾濱) 歐亞連絡の一驛として哈爾濱停車場は交通上重要な存在である。伊藤公が犧牲の血潮にちぬられたプラツトホームを踏む人々には新たなる事變の追憶を呼ぶと共に、又旅の者らしい雰圍氣の中に淡いコスモポリタンの旅愁を覺える。構內の一隅、燈明淡くゆらぐ聖像の前に、憔悴した顏に信玄袋を下げて額つく白系らしい老人の姿にも國亡きものゝ哀れさが覗れる。 (印畫の複製を嚴禁す)//●哈爾浜停車場 (哈爾浜) 欧亜連絡の一駅として哈爾浜停車場は交通上重要な存在である。伊藤公が犠牲の血潮にちぬられたプラツトホームを踏む人々には新たなる事変の追憶を呼ぶと共に、又旅の者らしい雰囲気の中に淡いコスモポリタンの旅愁を覚える。構内の一隅、灯明淡くゆらぐ聖像の前に、憔悴した顔に信玄袋を下げて額つく白系らしい老人の姿にも国亡きものゝ哀れさが覗れる。 (印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 154

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です