atoingashu007
176/186

●葛根廟本堂 (洮索沿線) これは葛根廟の本堂で、濃き丹碧に彩られた壁や金色燦然たる金塔の照光など、結構の壯大はよく喇嘛敎の隆盛を物語り、所謂枯淡な赤衣の僧侶はよく忍苦の修行を思はせるにふさはしい。然し涯りなき草原の彼方に夕暮の迫る頃昔ながらの斜陽は金色の塔を反映するが、唯蒙古幾星霜の文明を物語る考古館のやうに思はれ今は宗敎的に感激を齎す何をも感ぜられぬ。 (印畫の複製を嚴禁す)//●葛根廟本堂 (洮索沿線) これは葛根廟の本堂で、濃き丹碧に彩られた壁や金色燦然たる金塔の照光など、結構の壮大はよく喇嘛教の隆盛を物語り、所謂枯淡な赤衣の僧侶はよく忍苦の修行を思はせるにふさはしい。然し涯りなき草原の彼方に夕暮の迫る頃昔ながらの斜陽は金色の塔を反映するが、唯蒙古幾星霜の文明を物語る考古館のやうに思はれ今は宗教的に感激を齎す何をも感ぜられぬ。 (印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 176

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です