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●烈士の墓標 (大凌河々畔) 北滿の風雲急と共に多年滿蒙に關せる蘊蓄を傾倒して皇軍に參畵した人々の中に石本權四郎氏があつた。當時危險極りなき熱河に潜行し不幸暴虐なる賊軍の監禁する處となり、沓として消息を絕つ事四旬其後熱河掃蕩と共に偶然大凌河々畔に無慘にも埋沒された死體として發見せられた。國のため生死を賭した烈士の英魂は、今風凍る異域の河畔新らしき墓標の下に永久に護國の鬼として眠る事であらう。 (印畫の複製を嚴禁す)//●烈士の墓標 (大凌河々畔) 北満の風雲急と共に多年満蒙に関せる蘊蓄を傾倒して皇軍に参画した人々の中に石本権四郎氏があつた。当時危険極りなき熱河に潜行し不幸暴虐なる賊軍の監禁する処となり、杳として消息を絶つ事四旬其後熱河掃蕩と共に偶然大凌河々畔に無惨にも埋没された死体として発見せられた。国のため生死を賭した烈士の英魂は、今風凍る異域の河畔新らしき墓標の下に永久に護国の鬼として眠る事であらう。 (印画の複製を厳禁す)

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