atoingashu008
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●暮近き江岸(扶餘) 松花江も扶餘の邊から漸く大河の水勢となり、河幅三百米、水深八米、更に數キロの下流に嫩江を合せて愈々本流となる。沿岸は漁業行はれ冬期は寒氣を利用した凍魚が滿洲各地や北支に出されて行く。 夕近き川面には明日を待つ苫舟が靜かに波に搖られて靉然と暮色に溶けて行く。 (印畵の複製を嚴禁す)//●暮近き江岸(扶余) 松花江も扶余の辺から漸く大河の水勢となり、河幅三百米、水深八米、更に数キロの下流に嫩江を合せて愈々本流となる。沿岸は漁業行はれ冬期は寒気を利用した凍魚が満洲各地や北支に出されて行く。 夕近き川面には明日を待つ苫舟が静かに波に揺られて靉然と暮色に溶けて行く。 (印画の複製を厳禁す)

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