atoingashu008
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●克魯倫[クドロン]河畔(興安北省) 滿洲里から阿爾泰面[アルタイメン]に車上の人となり緩やかなスロープを越え大草原を疾走する途上ふと克魯倫の河沿ひに眼に入つた畵趣である。靜かな六月の晝下り、河岸の水揚車は緩やに廻り繫がれた扁舟は水面に微動さえも映さぬ靜けさで、炎暑のうち一掬の涼味をたゝへるあたり、昔を物語る歴史のあとも大自然と共に融和された悠久そのものゝ境地である。 (印畵の複製を嚴禁す)//●克魯倫[クドロン]河畔(興安北省) 満洲里から阿爾泰面[アルタイメン]に車上の人となり緩やかなスロープを越え大草原を疾走する途上ふと克魯倫の河沿ひに眼に入つた画趣である。静かな六月の昼下り、河岸の水揚車は緩やに廻り繋がれた扁舟は水面に微動さえも映さぬ静けさで、炎暑のうち一掬の涼味をたゝへるあたり、昔を物語る歴史のあとも大自然と共に融和された悠久そのものゝ境地である。 (印画の複製を厳禁す)
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