atoingashu008
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●神に禱る(興安北省甘珠廟) 嘛喇廟の一日は黍明の勤行と共に明けて、重い經典の凾を背負つた婦人の一團は輪をなして經文を口すさみつつ廻る。住民の殆んどが信者で且つその生活は宗敎が凡てゞある。銀飾りに盛裝した女とその夫とが今難病を療さんと呪文を唱へながら幾回も幾回も或は伏し或は立ち廟の周圍を廻つて居る。凡てを神にたよる無智の姿が可憐らしい。 (印畵の複製を嚴禁す)//●神に祷る(興安北省甘珠廟) 嘛喇廟の一日は黍明の勤行と共に明けて、重い経典の函を背負つた婦人の一団は輪をなして経文を口すさみつつ廻る。住民の殆んどが信者で且つその生活は宗教が凡てゞある。銀飾りに盛装した女とその夫とが今難病を療さんと呪文を唱へながら幾回も幾回も或は伏し或は立ち廟の周囲を廻つて居る。凡てを神にたよる無智の姿が可憐らしい。 (印画の複製を厳禁す)

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