atoingashu008
87/190

●江岸の廟(黑龍江岸) 船の中でけたゝましい爆竹が鳴る煙火が擧げられる、デッキに出ると船客は皆跪座して江岸を禮拜して居た。見れば碧翠滴るやうな江岸の濃綠の中にさゝやかなる海神の廟が見える、江を往遡する船客は必ず此處にさしかかると途中の安穩息災を祈願感謝するのださうだ。撫遠を去る間もなくの地點である。 (印畵の複製を嚴禁す)//●江岸の廟(黒竜江岸《黒龍江岸》) 船の中でけたゝましい爆竹が鳴る煙火が挙げられる、デッキに出ると船客は皆跪座して江岸を礼拝して居た。見れば碧翠滴るやうな江岸の濃緑の中にさゝやかなる海神の廟が見える、江を往遡する船客は必ず此処にさしかかると途中の安穏息災を祈願感謝するのださうだ。撫遠を去る間もなくの地点である。 (印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 87

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です