atoingashu009
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●梳粧樓(山西・大同) 城内北隅の小丘に黄沙を吹く朔風にさらされた丹碧の色も褪せた一閣がある。嘗つて遼が天下に覇をとなへた頃の華やかなりし後宮の華麗を物語るにふさはしい名も梳粧樓と呼ばれた古樓である。遼の蕭太后の住みし處と傳へられるが今は昔長夜の宴も物倦げに勾欄に凭る繊手細腰の傾國が艶姿を偲ぶには餘りに寂しい思出である。 (印畵の複製を嚴禁す)//●梳粧楼(山西・大同) 城内北隅の小丘に黄沙を吹く朔風にさらされた丹碧の色も褪せた一閣がある。嘗つて遼が天下に覇をとなへた頃の華やかなりし後宮の華麗を物語るにふさはしい名も梳粧楼と呼ばれた古楼である。遼の蕭太后の住みし処と伝へられるが今は昔長夜の宴も物倦げに勾欄に凭る繊手細腰の傾国が艶姿を偲ぶには余りに寂しい思出である。 (印画の複製を厳禁す)

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