atoingashu009
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●戰の跡(新京郊外) 未だ乾きやらぬ血醒い氣はいさへも殘りげなる古戰場の並木、南嶺の昔ながらの兵舎に秋の陽は赫々と訪れて、風もなきに道端の落葉は怨むが如く動き靜かに眠る數基の墓標の脚下にはありし物語りを辿るげに朽葉は囁く。 (印畵の複製を嚴禁す)//●戦の跡(新京郊外) 未だ乾きやらぬ血醒い気はいさへも残りげなる古戦場の並木、南嶺の昔ながらの兵舎に秋の陽は赫々と訪れて、風もなきに道端の落葉は怨むが如く動き静かに眠る数基の墓標の脚下にはありし物語りを辿るげに朽葉は囁く。 (印画の複製を厳禁す)

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