atoingashu009
92/186

●易斷の店先き(南滿) 天地乾坤を鵜呑みにしたやうな面貌で小卓の上に二三册の易書と筮竹を並べた易者をよく路傍で見る。未だ易を信ずる民衆が多いだけに相當に商賣かあるらしく弱點をつかんで思はせ振りに説くあたり正に妙手である。便利な事に占の傍ら手紙の代筆もやれば相談にものるので勞働者級には重寶な存在である。 (印畵の複製を嚴禁す)//●易断の店先き(南満) 天地乾坤を鵜呑みにしたやうな面貌で小卓の上に二三冊の易書と筮竹を並べた易者をよく路傍で見る。未だ易を信ずる民衆が多いだけに相当に商売かあるらしく弱点をつかんで思はせ振りに説くあたり正に妙手である。便利な事に占の傍ら手紙の代筆もやれば相談にものるので労働者級には重宝な存在である。 (印画の複製を厳禁す)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 92

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です