atoingashu011
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◎筏 (鴨綠江) 碧淵に奔流に時には怒濤の中を岩を縫ふやうな筏夫の生活は、翠巒の靑葉に郭公を聞く初夏頃から始まり、三ヶ月の間一竿の棹に生命を托したスリルの日を送るのである。上流から江口迄直行十六日、支那筏は重量が重く日數も六十日も要するので筏の上に野菜を造り養豚などもやる悠長さである。 (印畫の複製を嚴禁す)//◎筏 (鴨緑江) 碧淵に奔流に時には怒涛の中を岩を縫ふやうな筏夫の生活は、翠巒の青葉に郭公を聞く初夏頃から始まり、三ヶ月の間一竿の棹に生命を托したスリルの日を送るのである。上流から江口迄直行十六日、支那筏は重量が重く日数も六十日も要するので筏の上に野菜を造り養豚などもやる悠長さである。 (印画の複製を厳禁す)

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