atoingashu012
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●水鄕情致 靑疊のやうな水邊に架出された軒先は河風をうけて淸々しく、纜を繫ぐ扁舟の水に映した影も小徭ぎさへも見せず、江上を滑る帆船も音なく對岸の翠巒淸冽の河水に和した水鄕の景は正に水墨の境地である。若しそれ暮靄迫り、灯ゆらぐ苫より漏るゝ切々の哀音河面を渉る頃ともなれば宵闇の情致また一しほであらう。 (印畫の複製を嚴禁す) //●水郷情致 青畳のやうな水辺に架出された軒先は河風をうけて清々しく、纜を繋ぐ扁舟の水に映した影も小徭ぎさへも見せず、江上を滑る帆船も音なく対岸の翠巒清冽の河水に和した水郷の景は正に水墨の境地である。若しそれ暮靄迫り、灯ゆらぐ苫より漏るゝ切々の哀音河面を渉る頃ともなれば宵闇の情致また一しほであらう。 (印画の複製を厳禁す)

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