atoingashu012
58/184
●午どき 滿洲に來る苦力は多くは山東方面から荷札をつけられて渤海を渡つて來た自由勞働者の群で、年に幾十萬と云ふ數が燕のやうに季節が來ると港に上陸して奧滿洲迄も散りわたる。午時であらう、金盥に盛つたお菜と粟の饅頭に舌鼓をうつてひと憩みして居る處である。 (印畫の複製を嚴禁す)//●午どき 満洲に来る苦力は多くは山東方面から荷札をつけられて渤海を渡つて来た自由労働者の群で、年に幾十万と云ふ数が燕のやうに季節が来ると港に上陸して奥満洲迄も散りわたる。午時であらう、金盥に盛つたお菜と粟の饅頭に舌鼓をうつてひと憩みして居る処である。 (印画の複製を厳禁す)
元のページ