atoingashu-kyoto22
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●老爺 とある路傍の石垣の隅で下棋に餘念の無い老爺の姿、永い人生の旅の波瀾を刻む皺、塵埃にまみれた白髪、宿命に呪はれたと云ふよりも寧ろ徹し切った「沒法子」の境地を思はせる相貌である。永いうちに因果應報に馴らされた殘骸を今は只天帝に托したと云ふ形である。 (印畫の複製を嚴禁す)//●老爺 とある路傍の石垣の隅で下棋に余念の無い老爺の姿、永い人生の旅の波瀾を刻む皺、塵埃にまみれた白髪、宿命に呪はれたと云ふよりも寧ろ徹し切った「没法子」の境地を思はせる相貌である。永いうちに因果応報に馴らされた残骸を今は只天帝に托したと云ふ形である。 (印画の複製を厳禁す)
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